第5期基礎講座 卒塾式~X年後の私~

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4月2日(土)~3日(日)に、真庭なりわい塾の最終講座を開催しました。最終講座では、塾生一人一人が「X年後の自分」について発表を行います。X年後は、いつに設定しても構いません。自分自身のこれまでの歩みを振り返りながら、X年後に、どこで、どのように、どんな暮らしをしたいのか。それぞれの夢や目標を語ります。発表形式は、スライドや動画を投影したり、模造紙にまとめたり、スケッチで発表するなど、今年も塾生一人一人が工夫を凝らして行いました。

「看護士として、24時間、仕事ばかりを優先したけれども、食べるものを少しでも自給し、自分の役割や居場所を増やしていきたい」

「企業で働いてきたけれども、残業ばかりで、子育ての時間がまったくとれなかった。これからは、家族とともに真庭で暮らし、半林半X(林業と他のナリワイを組み合わせた生き方)を目指したい」

「塾に参加したことで、塾生同士で話をして意見をもらい、家族や友人、職場の人とも将来の夢を話せるようになった。将来は、家族や仲間たちとともに宅幼老所(地域共生型サービス)を開設したい」

「空き家をDIYで改修し、自然の中で子育てをしたい。学童保育や山村留学の子供たちの受入れもしてみたい」

「都会は『縦割り』の空間で人が生きているけれども、真庭のような田舎は『地続き』で人が暮らしていると気づいた。地域で暮らすとはどういうことなのか、という問いが自分の中にはあるので、これからも皆さんと意見交換や対話できると嬉しい」

塾生一人一人の想いや希望はさまざまですが、目指す社会の姿や幸せのカタチには、多くの共通点があるように感じる発表でした。

発表後には、他の塾生から質問や感想、励ましがあり、また、塾長や副塾長からは具体的なアドバイスもありました。

そして、最後に、修了証書の授与が行われました。修了証書は、市内の樫西和紙でつくったカラフルなデザインです。

塾を通して出会った仲間たち、そして、お世話になった地域の皆さんとのつながりが、これからも続いて、皆さんの人生をより豊かにするように願っています。

さて、次年度は、2年目の実践講座を開催します。阿口地区の皆さんにお世話になりながら、田畑や山で汗を流し、地域の皆さんと交流し、夜遅くまで語り合う。そんな活動になればと願っています。