真庭なりわい塾 第6期の最終講座を1月28日~29日(土日)に開催しました。
真庭市はここのところ、記録的な寒波による大雪となり、かなりの積雪となりましたが、今日は雪もやや落ち着き、参加を予定していた塾生は、全員、無事、会場に集合することができました。
最終講座では、塾生自身が、この塾での学びや自身の変化などを振り返り、各自15分程度の発表を行います。発表のテーマは「X年後の自分」。X年後に、どこで、どんな仕事をし、どのように暮らし方をしているのか。自身の夢や未来の姿を思い描きながら、発表しました。
不耕起や冬季湛水の稲作に取り組み、里地里山の再生と仲間たちの居場所づくりに取り組みたいという人。地方に移住し、複数のナリワイを持ちながら、地域自治の再生に取り組みたいという人。高齢者ケアの仕事を続けながら、心の豊かさや、人に必要とされる幸せを大切にしたいという人。
地産地消のパン屋さんを目指す人。捨てられてしまうものを再生し、復元し、新たな命を吹き込むような職人になりたいという人。山村を拠点に、稼ぎと暮らしと仕事のバランスを大切にした暮らしを実現したいという人など、各自の個性が光る発表は、拍手と笑顔に包まれる時間でした。
「DOよりもBE」「買うからつくる暮らしへ」「ありがとうのつながり」「足るを知る」など、塾の講義の中で共感したキーワードの数々も、発表には、たくさん盛り込まれていました。
最後には、ここで出会った塾生同士のつながりを、これからも大切にしたい。だから、みんなで集まれる拠点「NARIWAI BASE」を中和地域に作ろう、といった夢ある提案もありました。
発表のあとは、市内樫西地区の手漉き和紙でつくった「修了証」を授与しました。色とりどりのデザインは、それぞれの幸せや豊かさを表しているかのようです。
2年目は、春から実践講座を開催します。第6期は、中和地区に移住した卒塾生がプロジェクトリーダーとなり、2つのプロジェクトを実施します。
ひとつは、古民家改修と子どもの居場所づくりプロジェクト。下鍛冶屋集落の皆さんや地域の子どもたちも参加し、古民家の床張りや壁塗りなどのDIYを行います。改修したスペースでは、将来、学童保育や山村留学の受入れを行います。
もうひとつは、里山の「食」プロジェクト。主に一の茅集落の皆さんから、山菜の採取やコンニャク、味噌づくりなど、中和の伝統的な食について学びます。毎年11月3日に行う中和紅葉祭では、それぞれの活動に関する展示や保存食の販売なども予定しています。
講座をとおして、自ら「つくる」暮らしを実践し、それぞれが考える生き方、働き方に、さらに一歩、近づくことを願っています。
雪が解け、春、再び新緑が芽生える頃には、みんな揃って再会しましょう。