第6期実践講座~古民家改修&里山の食プロジェクト~

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真庭なりわい塾6期生は、2年目となる今年、実践講座に有志が参加しました。真庭市中和(ちゅうか)地域の皆さんにご協力をいただきながら、塾生の希望に応じて2つのプロジェクトに分かれて実施。4月から11月までの全5回、活動を行いました。プロジェクトリーダーは、中和に移住した4期生の大岩百合子さん、そして、5期生の樋田碧子さんです。

≪古民家改修プロジェクト≫

中和地区には、1期生から5期生まで、複数の卒塾生が移住しています。そのうちの一人、樋田碧子さんは、昨年、中和小学校の近くの下鍛冶屋集落の空き家を購入しました。以前より「住み開き」を考えていた樋田さんは、1階の半分を家族の住居として利用。残り半分は共用スペースとして開放し、地域の子どもたちを対象とした「放課後子ども教室」をしたいと考えています。また、2階には「まにわ里山留学」(山村留学)に参加する子どもたちの宿泊部屋にする予定です。そこで実践講座のプロジェクトの一つとして、1階の共用スペースと2階の宿泊部屋の改修作業を手伝うことにしました。

初回は土壁づくり。地域の方も手伝いに来てくれました。
壁土はよく練って、スサを混ぜ込みます。
コマイに使用する竹を割ります。
左官職人さんに指導していただきました。
竹のコマイを編む。
土壁を塗ります。
2回目の講座では、2階の床張りを全員で行いました。
2階の壁に塗る漆喰を混ぜる。
漆喰塗りの作業も手分けして行いました。

≪里山の食プロジェクト≫

中和地区は、鳥取県との県境に位置する高原地帯です。標高は約450メートル。冬は積雪もあります。田んぼや里山が広がる風景は、どこか懐かしい故郷の景観です。地域には、山菜採りが得意な方もいますし、保存食や郷土料理、こんにゃく作りが得意な方もいらっしゃいます。そこで、大岩百合子さんをリーダーに、主に一の茅集落のお母さんたちにお世話になりながら、里山と食について学ぶプロジェクトを実施しました。保存食は、11月に開催する紅葉祭(農業文化祭)で販売します。

80代後半の中谷政司さんは、山菜採りの名人。山を案内していただきました。
笹藪に分け入り、ヘイトコ(ネマガリダケ)を探します。
山の斜面を上がり、ついつい夢中になって採っていると、遭難騒ぎが起こることもあるとか。
一の茅集落のお母さんたち。ヘイトコは、たっぷりの水に米ぬかを入れて茹で、あく抜きします。
外側の固い皮は、丁寧に剥いていきます。
6月は、梅をたくさん収穫できました。
干して塩漬けにします。梅は、らっきょう酢にそのまま漬けてもおいしいです。
コンニャク作り。コンニャク芋を蒸して、水を加えミキサーにかけます。
鍋に移して火にかけ、炭酸ナトリウムを加えると、凝固します。
整形作業は、少し手がちくちくする感じ。これを茹でれば出来上がりです。
11月3日は、中和地域の紅葉祭。集落の人たちも、移住者も、さまざまなブースを出店しました。
6期生は、春にとったヘイトコを塩漬けし、販売しました。
古民家改修チームは、体育館に活動写真を展示しました。

11月の実践講座の翌日には、1期生から7期生までの塾生に呼びかけて、ギャザリングを開催。50名以上の塾生が集まり、にぎやかに交流しました。6期生が改修した樋田さん宅の見学会や、1期生が経営するりんご園での収穫体験も実施。楽しい時間があっという間に過ぎました。

塾長・副塾長を囲んで

真庭なりわい塾の活動は、通常2年間で終了します。けれども、今回、中和地域で活動した6期生は、地域の皆さんとすっかり顔見知りになり、これからも何かお役に立ちたいと思うので、ぜひ、来年も何回か有志で通いたいとのこと。地域の皆さんもきっと歓迎してくださると思います! ぜひ、また、中和で再会しましょう。