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真庭なりわい塾は、岡山県真庭市をフィールドに、はるか昔から紡いできた農山村の暮らしに学びながら、これからの生き方、働き方、社会のカタチを考える人材育成塾です。
これまでも私たちの社会は、たとえばリーマンショックを境に、あるいは3.11後に大きく舵を切り、持続可能なライフスタイルを求める方向へ転換しようとしたはずです。しかし、実際には、そうはなりませんでした。ところが、このコロナ禍によって再び、人間社会や世界経済の弱点、そして地球規模の課題が露わとなり、時代は大きな転換期を迎えようとしています。
このセミナーでは、各分野の第一線で活躍する多彩なゲストと、真庭なりわい塾の塾長・副塾長による鼎談を通して、今まさに変容しつつある社会と心の在り処をみつめつつ、明日を生きるための指針と希望を見出す場を提供します。
子どもたちの未来を真剣に考えたい。これまでの生き方、働き方を変えたい。そして真庭市をはじめ、各地の農山村に次の時代の可能性を感じていらっしゃる方も、ぜひ、ご参加ください。

<セミナー概要 最終日程3/20>

真庭なりわい塾オンライン特別セミナー
『アフターコロナを生きる、未来のあなたへ ~7つの視座から明日を生きるヒントを探る~』

日 時:2020年9月~2021年3月 全7回 (毎月第3土曜日:午前10時~11時半)
最終セミナー参加費:無料(ZOOMウェビナーを活用・一部録画収録あり)

👇最終日程3/20(第7回:ゲスト・太田 昇 真庭市長)のチケットはこちらから:【無料】

https://maniwa-nariwai007.peatix.com

真庭なりわい塾オンライン特別セミナー ⇦パンフレットはこちら

<第7回配信のご案内>

3月20日(土)10:00~11:30
「真庭なりわい塾が目指すもの~里山資本主義の明日へ~」 
出演:太田昇(真庭市長)×渋澤寿一(真庭なりわい塾長)
ゲスト:高谷絵里香(蒜山耕藝)
   ・小林加奈(松屋館女将)
   ・駒宮博男(真庭なりわい塾副塾長)
参加費:無料

本セミナー最終回は、真庭市長・太田昇氏をゲストとしてお招きします。太田昇氏は京都大学を卒業後、京都府庁に入庁。2010年、京都府副知事に就任しました。2013年、副知事を辞して真庭市長となり、以後、木質資源を活用したバイオマス発電やCLT(Cross Laminated Timber)の普及、地域人材育成等に取り組んでいます。その先駆的な取り組みは、藻谷浩介氏(日本総合研究所主席研究員)とNHK広島取材班がまとめた書籍『里山資本主義』にも取り上げられ、大きな話題となりました。  
セミナー当日は市長のほか、真庭市にIターンして自然農法や里山資源の活用に取り組む2人の女性にも登壇いただき、里山での暮らし方、働き方、そして、これからの農山村のあり方について、塾長、副塾長を交えたトークセッションを行います。「無料」で配信を行いますので、ぜひ、皆様お誘いあわせの上、ご参加ください。

<ゲスト>
高谷絵里香(蒜山耕藝)

東日本大震災を機に夫婦で真庭市中和地区に移住し、自然栽培を実践。週2日、蒜山耕藝の食卓「くど」をオープン。友人とコラボし、音楽会や展示即売会もたまに開催中。
小林加奈(松屋館女将)
真庭市中和地区にIターン。野草・薬草の活用や里山資源の商品化、イラスト&デザインなど多様なナリワイを実践中。空き家を改修し、「松屋館」(カフェ兼仕事場)をオープン。
駒宮博男(真庭なりわい塾副塾長・NPO法人地域再生機構理事長)
岐阜県恵那市に居を構え、食の自給を目指す。持続可能な社会を実現するために、岐阜県郡上郡石徹白地区の小水力発電プロジェクトなど各地の活動を支援する。
<出演>
太田昇(真庭市長)

岡山県久世町(現・真庭市)出身。京都大学法学部を卒業後、京都府庁に入庁。2010年、京都府副知事に就任。2013年、副知事を辞職、真庭市長選挙に出馬して当選。現在2期目。
渋澤寿一(真庭なりわい塾長・NPO法人共存の森ネットワーク理事長)
国内外のNGOとともに森づくり、地域づくり、人づくりの活動を実践。真庭市では木質バイオマスを活用した産業づくりに長年携わる。明治の実業家、渋澤栄一の曾孫にあたる。※お申込みいただいた方には後日、当日の配信動画のリンク先をご案内します。配信当日にご都合の合わない方、再度視聴したい方は、録画記録をご覧下さい。

※お申込みいただいた方には後日、当日の配信動画のリンク先をご案内します。配信当日にご都合の合わない方、再度視聴したい方は、録画記録をご覧下さい。

<これまでのセミナー内容>

第1回 9月19日(土) 【終了】 
「パンデミックを生きる指針~歴史研究のアプローチ~」  

藤原辰史(京都大学人文科学研究所准教授・農業史研究者)
主に20世紀の食と農の歴史や思想を研究。『ナチスのキッチン』で第1回河合隼雄学芸賞を受賞。コロナ禍にいかに生きるべきかを歴史学の立場から考察したテキスト「パンデミックを生きる指針」は、4月にネット上で公開されるやSNS等で話題に。1週間に30万件超のアクセスがあった。

◆第2回 10月17日(土)【終了】      
「しあわせの経済~経済成長がなければ、私たちは豊かに生きられないのか~」

辻信一(文化人類学者・環境=文化アクティビスト)
「ナマケモノ倶楽部」代表。「スローライフ」、「ハチドリのひとしずく」、「100万人のキャンドルナイト」、「しあわせの経済」などのキャンペーンを展開する。著書に『スロー・イズ・ビューティフル』等、映像作品に『アジアの叡智』(DVDブックシリーズ、現在8巻)等。最新刊は『常世の舟を漕ぎて(熟成版)』。

◆第3回 11月21日(土) 
「自然界の逆襲~コロナ・気候変動・生態系危機の原因は何か~」
【終了】

五箇公一(国立環境研究所生態リスク評価•対策研究室室長・保全生態学者)
専門は生態学・ダニ学。外来生物や化学物質による生態影響評価の研究プロジェクトリーダーを勤める。フジテレビ「全力!脱力タイムズ」等、テレビ番組にも多数出演し、話題に。環境省の「コロナ後の日本の未来と希望を考える会~気候危機を乗り越え、新しい自然共生を目指す~」では座長を務める。

第4回 12月19日(土) 
「コロナ禍に改めて問う農山村の価値」 【終了】        

内山節(哲学者)
東京と群馬県上野村を往復しながら暮らす、全国にファンをもつ著名な哲学者。自然と人間、労働のあり方、コミュニティ(共同体)等について、やさしい言葉で深い考察を展開する。著書に「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」「内山節のローカリズム原論」「新・幸福論」等多数。

第5回 1月16日(土) 
「共に生きるための経済~宇沢弘文の思想に学ぶ~」【終了】

佐々木実(ジャーナリスト)
日本経済新聞社を経てフリーランスに。竹中平蔵氏の人生を追った評伝『市場と権力「改革」に憑かれた経済学者の肖像』の取材過程で「ノーベル経済学賞にもっとも近かった日本人」といわれた故・宇沢弘文氏と出会う。後に著した『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』は600頁を超える大著。

占部まり(医師・宇沢国際学館取締役)
故・宇沢弘文氏の長女。東京慈恵医科大学卒業。1992~4年にメイヨークリニック、現在は地域医療の充実を目指し内科医として勤務。2014年宇沢氏の死去に伴い、宇沢国際学館取締役に就任。「社会的共通資本」をはじめとする宇沢氏の経済理論の普及に尽力する。

第6回 2月20日(土) 
「オンラインは万能か~人間の五感と身体性~」     

山極寿一(第26代京都大学総長・霊長類学者)
理学博士。日本モンキーセンター研究員、京大霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科教授を経て、2014年第26代京大総長に就任。霊長類学者。特にゴリラ研究の第一人者として知られ、類人猿の行動や生態をもとに人間社会の由来を探る。『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』等、著書多数。

第7回 3月20日(土) 
「真庭なりわい塾が目指すもの~里山資本主義の明日へ~」

太田昇(岡山県真庭市長)
岡山県久世町(現・真庭市)出身。京都大学法学部を卒業後、京都府庁に入庁。2010年、京都府副知事に就任。2013年、副知事を辞職。真庭市長選挙に出馬して当選。現在、2期目。豊かな木質資源を活用したバイオマス発電やCLT(Cross Laminated Timber)の普及、地域人材育成等に戦略的に取り組む。

<塾長・副塾長>

渋澤寿一
(真庭なりわい塾長・NPO法人共存の森ネットワーク理事長)

東京農業大学大学院卒業後、JICA専門家としてパラグアイに赴任。帰国後、循環型都市「ハウステンボス」の企画・運営に携わる。現在、NPO法人の理事長として、森づくり、地域づくり、人づくりを実践。真庭市では「真庭バイオエネルギー株式会社」代表取締役等を歴任。明治の大実業家・渋澤栄一の曾孫にあたる。

駒宮博男(真庭なりわい副塾長・NPO法人地域再生機構理事長)

東京大学中退。幼少よりゲーデルなど、数学基礎論について父に聞かされて育つ。学生時代は年に120日以上山中で過ごし、海外遠征は10回以上。高山研究所を経て、(株)ヘルス・プログラミング設立。その後、NPO活動を開始。食やエネルギーの自給と地域自治の再生による、持続可能な社会の実現を目指す。