講座報告

真庭なりわい塾 1月の活動報告

■1/27~28基礎講座「これからの社会のカタチ-小さな里山資本主義-(修了レポート発表/修了式)」

 

今回の最終講座では、5月から9ヶ月間の塾を振り返り、塾生全員が一人15分の修了発表を行いました。修了発表のテーマは「X年後の自分」です。塾生たちは、X年後を自由に設定して、自分の未来の姿を発表しました。Ⅹ年後、どこで、どのように暮らし、何をナリワイとしているのか。塾生たちは弾き語りをしたり、詩を描いたり、仮装したりと、様々な工夫をして「X年後の自分」を表現しました。

 

岡山市内から通う関東出身の30代の男性Mさんは、塾に通うようになってから、価値観が大きく変わったことを話してくれました。

「数年前は、住むなら田舎より東京! 仕事は、やりがいよりお金!という価値観でした。ですが、塾に通いだしてから、都会の電車の中の人たちの表情の無さに気が付いた」といいます。それは、塾のフィールドである中和地区に住む皆さんの豊かな表情に出会ったからでした。「お金は確かに必要だし、大切だけれども、それは手段であって、お金を得ることだけが人生の目的ではない」。そう思うようになったのは塾で取り組んだ「聞き書き」で、藤井純夫さんに出会ったことが大きかったと言います。

藤井さんは、小さい頃から山が好きで、山に関わるいくつもの生業を経験してきた方でした。「山の仕事が本当に好きだ。炭焼き、測量、採集、全部が好きだ」と、とても楽しそうにこれまでの人生を語る藤井さんの表情は生き生きとしていました。そんな経験から、Mさんは、「人に語れるような人生を送りたい。お金も得られると同時に、たくさんの人と関われる複数の働き方(現代の百姓のような生き方)をしていきたい」と思うようになったと言います。そして、10年後を「40歳の私」と題して、未来の姿を語ってくれました。「資格をとって看護士の仕事に就き、国際医療ボランティアにも関わっています。休日は獣害駆除ハンターとして狩猟もし、獲った獣の肉は、フランス留学中にプロから学んだジビエ料理として提供します」。お金を得るためだけではなく、社会から求められていることや、もともと得意なこと、好きなことを生かしながら「生きがい」となる働き方、生き方を模索していきたいというMさん。すでに、看護の勉強は始めているそうで、これからの活躍がとても楽しみです。

 

他にも、塾生たちは様々な「X年後の自分」を発表してくれました。

人生の最終目標として、「亡くなった後も、悲しみではなく笑顔の種を残せる人生にしたい」と、「笑いヨガ」を披露してくれた塾生。ふるさとにUターンすることを決意し、周囲の人が、年に一度の楽しみにしてくれるようなバスツアーを企画しながら、ガイドの仕事も続けていきたいという塾生。これからパートナーと移住する鳥取の海の絵を描き、買って食べる暮らしではなく、自分の手で魚を捌き、つくる暮らしをしたいと語ってくれた塾生。どの塾生の発表にも、塾での学びや出会いがなければ見えてこなかった「X年後の自分」がありました。それを、同じ経験を共有してきた塾生の仲間たちが見守り、背中を押す。そんな温かい雰囲気の修了発表となりました。

 

 

発表のあとは、「基礎講座」修了の証しとして、真庭市樫西地区の手漉き和紙でつくった「修了証」を授与しました。

塾生の皆さん、9ヶ月間の基礎講座を無事修了し、おめでとうございました。塾生の皆さんが築いた仲間との関係、通い続けた真庭市中和地区との関係はずっと続いていきます。これからも、末永くよろしくお願いいたします。

 

基礎講座を修了した塾生は、この春から始まる実践講座に参加します。実践講座では、「里山活用」「農と加工」「地域づくり」という3つのプロジェクトに分かれ、地域の皆さんとともに活動します。地域にとっては「地域の未来」に向けた一歩を、塾生たちにとっては「Ⅹ年後の自分」に向けた一歩を、共に踏み出す機会にしていきたいと思います。塾生の皆さん、一人ひとりのこれからの活躍に期待してください。

 

約1年間、塾を支えていただいた中和地区の皆さま、本当にありがとうございました。お陰さまで、塾生たちが多くの学びを得ることができました。塾生、スタッフ共に、今後とも末永いお付き合いをお願いいたします。

 

◇第3期生募集中◇

真庭なりわい塾では、第3期塾生(基礎講座)を募集中です。

詳細は、ホームページのカリキュラム、募集要項をご覧ください。