真庭なりわい塾とは

塾長からのメッセージ

稼ぐための職業から、生きるための生業(なりわい)へ

渋沢寿一

 「働く」という言葉の意味は何でしょうか。語源は、「傍(はた)を楽にする」だといわれています。「はた」というのは、あなたの傍らにいる人のことです。つまり、料理をするのも子育てすることも「働く」だし、集落が総出で雪かきをすることも「働く」でした。ところがいつの間にか、働くことは「お金を稼ぐこと」になりました。水も、食料も、エネルギーも、そして教育や医療、福祉、さらに暮らしの安全や安心も、お金で「買う」のが当たり前になったのが今の暮らしです。
 日本人の暮らしはいつから、このように変化したのでしょうか。1960年代、いわゆる高度経済成長期以降、たくさんの若者が農山村から都市に流出し、工業製品を海外に「売る」代わりに、食料やエネルギーを海外から「買う」ようになりました。経済のグローバル化は、環境破壊を引き起こし、貧富の格差も拡大しています。いつの間にか、実体経済の何十倍、何百倍ものお金が動く世の中になり、将来を不安に思う人も増えてきました。
 もともと、日本人の暮らしは「お金」によってではなく、「身近な自然」と「コミュニティ」によって支えられていました。「百姓」という言葉に象徴されるように、多種多様なシゴトを組み合わせながら働き、家族を養い、世代をつないできました。暮らしは「買うもの」ではなく、「つくるもの」だったのです。
 当塾では、真庭市北部の中和地区(旧中和村)をフィールドに、はるか昔から紡いできた暮らしを学びながら、持続可能なライフスタイルを皆さんと一緒に模索したいと思います。たとえば、食料やエネルギーを、ある程度は自給する。季節ごとに複数の仕事を組み合わせながら働く。地域の困りごとを自分の仕事に変える。それぞれの知恵やネットワークを持ち寄り、地域資源を活かしながらスモールビジネスを立ち上げる。そんな選択肢も私たちにはあるはずです。
 あなたは、どこで、誰と、何をしたいと考えていますか。漠然とした「想い」を、この塾に通いながら、少しずつカタチにしていきましょう。夢と志ある皆さんの参加をお待ちしています。

塾長 渋澤寿一

こんな人が塾生です。

・これからの働き方、生き方を真剣に考えたい
・半農半Xな暮らしがしたい
・農山村にIターン、Uターンしたい
・地域資源を生かしたスモールビジネスに関心がある
・農山村と都市をつなぐシゴトがしたい
・一緒に行動できる仲間をみつけたい

こんな力を身につけます。【暮らしを創る力】地元の方やIターンした先輩たちとの交流を通して、地域資源を活用しながら、自ら暮らしを創る力を養います。  【なりわいを構想する力】地域の課題やその解決への模索、実践などを通して、新たなコミュニティビジネスを構想していく力を養います。 【地域を支える力】地元学や聞き書きを通して、地域を知り、地域に愛着を持ち、地域に溶け込むとはどういうことかを体感します。 【志をともにする仲間づくり】講座や活動を共にし、自ら一歩を踏み出す勇気を得るとともに、同じ志を持つ仲間をつくります。
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